ライザップの糖質制限ダイエットの仕組みとリバウンドする理由

ライザップといえば、徹底的な「糖質制限」によるダイエットが有名です。

糖質制限ダイエットはライザップが流行らせたと言っても過言では無いと思いますが、この糖質制限には「リバウンドしやすい」というネガティブなイメージもありますよね。

それに、人間の大切なエネルギー源である糖質を極端に制限してしまうのは、健康にも悪いのではないかという気もします。

しかし実際には、ライザップの糖質制限メソッドは、東京大学医学部や筑波大学との共同研究でも、その有効性や「健康を害さないこと」「肥満の人にとっては健康に良いこと」などが実証されているものです。

では何故、糖質制限にはネガティブなイメージがあるのでしょうか?

今回は、この糖質制限ダイエットについて解説します。

糖質は欠かせないエネルギー源

言うまでもなく、糖質は人間にとって欠かせないエネルギー源です。

糖質とはその名の通り糖質であり、炭水化物とは糖質と食物繊維が結合したものです。
つまり、「糖質制限」をするのであれば、炭水化物も制限する必要があります。

糖質は、体内では”グルコース”という物質に分解され、血液中に放出されます。
グルコースは、日本語では「ブドウ糖」と言い、こちらの方が馴染みのある方もいるかもしれません。

よく言われる「血糖値」とは、このグルコースの血中濃度のことです。
人間の血糖値は、様々なホルモンの働きによって常に一定に保たれるようになっており、余分なグルコースは肝臓に貯蔵されています。

血液中のグルコースは、全身の様々な細胞でエネルギー源として利用され、血中グルコースが消費されて少なくなったら、肝臓からグルコースが溶け出して血糖値を元に戻す様になっています。

糖質と脂質の関係

人間のエネルギー源といえば、糖質の他にも”脂質”がありますよね。

脂質は、体内では”遊離脂肪酸”に分解されて、グルコースと同じように血液中にエネルギー源として放出されます。
余った脂肪酸は、グリセリンと結合することで酸性が中和され”中性脂肪”として身体の至る所に蓄えられています。

脂質は、糖質に比べて”保存しやすい”事が特徴で、余ったエネルギーを体脂肪として大量に身体に保存しておける、エネルギーの”貯蓄”の役割を果たしています。


糖質の摂取が過剰になると、必要なエネルギーは全て糖質で賄えてしまうため、脂肪酸の方はまるまる余って貯蓄に回されてしまいます。
このため、「糖質を摂りすぎると太る」という事になるのです。

ですから、太らないためには、まず糖質の摂取を控えめにする必要があります。

タンパク質もエネルギー源になれる

三大栄養素のうち、糖質と脂質は生きるためのエネルギー源として利用されますが、タンパク質は”身体の材料”となるのが本来の役割です。

筋肉、骨、内蔵、皮膚、髪の毛など、人間の身体はタンパク質で作られているのです。
このため、タンパク質が不足すると筋肉が落ちたり、骨が弱くなったり、肌が荒れたり、髪の毛が抜けやすくなるなどの弊害が出てきます。

ですから、ダイエット中でもタンパク質の摂取は減らすべきではありません。

さらに、タンパク質は身体の材料となるだけでなく、エネルギー源としても利用できるのです。

人間の本来のエネルギー源は糖質から作られるグルコースですが、その糖質の摂取量が減ると、人間は”糖新生”という機能によって、タンパク質からグルコースを作り出すことが出来るのです。

人間と同じ哺乳類でも、肉食動物は肉しか食べません。
そもそも、人類の歴史の中でも、炭水化物を食べ始めたのはつい最近の事と言われていますよね。

哺乳類は、炭水化物を食べなくても、糖新生によってタンパク質からグルコースを作り出してエネルギー源にすることが出来るのです。

タンパク質エネルギーは効率が悪い

タンパク質からエネルギーを作れるとは言いましたが、それは糖質に比べれば「はるかに効率が悪い」エネルギー源です。

糖質はちょっと分解すればすぐにグルコースになりますが、タンパク質の場合はまず「ペプチド」というものに分解され、それが「アミノ酸」になり、その中の「糖原性アミノ酸」が肝臓で糖新生されてグルコースになるのです。

このため、食物からエネルギーを取り出すのに非常にロスが大きく、エネルギー源としては糖質に大きく劣っています。
人間は、炭水化物を食べ始めてから急速に進化したのです。
それは、炭水化物がエネルギー源として非常に優れているため、その豊富なエネルギーで脳と身体を活発に動かせるようになったからです。

糖質制限がリバウンドしやすい理由

糖質の摂取を減らしても、タンパク質を摂取していればエネルギーは確保できます。
では、タンパク質の摂取が足りなかったら?

その時は、筋肉を分解してタンパク質を取り出します。

人間が生きていくためには、筋肉量を維持するよりも、エネルギーを確保する事の方がはるかに重要だからです。

このため、糖質制限ダイエットをするのであれば”タンパク質の摂取量は想像以上に増やす必要があるのです”


・タンパク質が糖質の代わりにエネルギー源になる
・しかしタンパク質エネルギーは糖質より効率が悪い
・タンパク質は筋肉の材料としても使われる
・タンパク質の摂取が足りないと筋肉がゴリゴリ分解される

このような要因があるため、糖質制限中はタンパク質の摂取量を大幅に増やす必要があります。
しかし、「ダイエットしなきゃ!」と思っている人には、これが出来ないんです。

どうしても、糖質と一緒にタンパク質まで減らしてしまう、せいぜいタンパク質は据え置く程度に留めてしまう

このため、糖質制限によって筋肉量が大幅に減って、基礎代謝の減少によってリバウンドしやすくなります。
これが糖質制限でリバウンドしやすい理由です。

ライザップでは、このことを熟知したトレーナーが、管理栄養士と共に食事メニューを作成し、「糖質を減らす代わりにタンパク質を増やす」事を繰り返し指導します。
「ダイエット中なのにこんなに食べていいの?」と思うほど食べろと言われます。

しかも、お肉や魚というのは白米よりも腹持ちが良いですから、空腹感はむしろ減少します。

お肉を沢山食べていても、タンパク質は身体の材料としてどんどん消費されるし、エネルギー源としても効率が悪いので脂肪の貯蓄を増やすことが出来ません。
このため、ライザップの糖質制限ダイエットは、空腹感に苦しむこと無く脂肪を落とせるのです。

しかし注意点
いくらタンパク質を増やすと言っても、増やし過ぎれば太ります。
これは当たり前ですね。

では、どのくらい増やせばいいの?
これは個人差が非常に大きくあります。

・現在の体重・体脂肪率は?
・現在の筋肉量は?
・現在の運動量は?
・その他の体質の特徴は?

こういった事を考慮した上で、ライザップの顧客9万人の実績に基づくビッグデータを活用し、必要な食事量を設定してくれます。

自分一人で最適な食事量を見つけ出すのは、非常に難易度が高いと思います。
「糖質制限は素人がやっちゃダメ。専門家の指導を受けて」と言われるのは、こうした理由からですね。